摩擦試験アプリケーションノート
2面間の摩擦・摩耗を低減したり、動力を伝達したりするために、摺動部には様々な潤滑剤が使用されています。また、多くのトライボロジー設計では、摩擦・摩耗を軽減するために転がり要素が採用されていますが、実際にはこれらの転がり接触部にもすべり要素が含まれる場合があり、潤滑剤の特性を理解する上で、すべり率や引き込み速度を変化させることによって境界潤滑、混合潤滑および弾性流体潤滑領域を再現し、各領域での摩擦挙動を理解する必要があります。
そこで、本アプリケーションノートでは、ボールオンディクス型 転がりすべり摩擦試験機を用いた潤滑剤の評価事例についてご紹介します。
<目次>
1.背景
2.トラクション試験とは?
3.ミニトラクションモジュールの特徴
4.すべり率(SRR : Slide / Roll Ratio)とは?
5.試験方法
6.結果(試験A)トラクション曲線
7.結果(試験B)ストライベック曲線
8.その他関連事項